2015年10月11日

第8回 はなうたの着物ナデシコ講座 着物の色と年齢について考えてみました

はぁーい、皆様ごきげんよう^^

本日の記事では、着物の色とふさわしい年齢について
考えたことをお話します♪

拙ブログで、着物のコーディネートの記事を書くようになってから
着物好きの方々が、よくお見えになっているようです。
そして「50代 ピンクの着物」「50代の紫の着物」とか
「40代 赤い着物」といったキーワードで検索をかけておられて、
「ああ…何か、考えるためのヒントを探しておられるのだなあ」と
ブログ主はたびたび感じてきました。

そういう方々の体温が、ちょっとだけ上がるようなお話を
今回の記事で書いてみたいと思いました^^
とはいえ、ブログ主はただただ着物が好きで
自分で着て楽しんでいるだけの一般人ですので、
その意見には特に何の権限もないわけですが…
もしよろしければ、参考までに聞いていってください\(^o^)/


まず、着物の年代と色というテーマに対する
ブログ主の持論かつ結論を最初に申し上げます。

1.自分の顔色が明るく見える着物なら
何歳であっても自信を持って着てOK

2.年齢のことで気にすべきは、着物より帯!
着物は帯次第で、年齢制限が大きく変わる

この二点です(о´∀`о)


最初に、1.についてですが…
まずは、気になった着物を手に取って、羽織ってみて、
色や柄や質感(たとえば縮緬やウールはマット系ですし、
綸子のような滑らかな生地はウェット系です)
自分の顔色を明るく見せるかどうか、鏡で確認します。

羽織ったら、顔色が暗く沈んで見えたり、老けて見えたり、
または顔と着物の印象が合わないような気がしたら、
その着物とは残念ながらご縁が薄いのだなあと思って
ブログ主は諦めるようにしています(-人-)
そして、もっと相性の良い着物を探すことにしています^^

それから、2.についてですが…
これは、百聞は一見に如かず、ということで
手っ取り早く、組み合わせ例をご紹介してきますね〜^^

たとえば、下の着物をご覧ください。

若い藤桃.jpg

ピンクがかっていて、やや落ち着いた京紫色の着物です。
幅広い年代で着られる色と質感だと思いますが、
こういった、おとなしくて味のある色でも
もしかしたら、ピンクっぽい色だということで
なんだか気後れして着られないという方も
中にはいらっしゃるかもしれません。

確かに、こういうピンクがかった着物には
可愛らしい帯がすごく合います。
(ちなみにこの帯は、以前こちらの記事でご紹介した
「有栖川ですぅ〜」な帯です。いつ見てもユルくて微笑ましい^^)
だがしかし、待ってほしい!
「こんな可愛い雰囲気の着物は、私には無理だわ…ヨヨヨ」と
涙目で走り去ろうとしているそこの貴女!お待ちくだされ〜(絶叫)

着物は帯次第で、印象が激変するのです(ΦωΦ)☆

たとえば…こんな、灰白色地に笹の渋い帯を合わせたら、
見た目の印象はぐっと大人びて見えるのであります!

藤桃と笹の帯.jpg

こういう組み合わせですと、娘さんらしさは全然なくなりまして、
たとえば50代以降の、知的で優しい雰囲気の女性に
ぴったり
な着物
になるわけです。


それから「無理な若作りはしたくないけれど、年相応の
快活で楽しい雰囲気で着こなしてみたい」
という方なら、
こんな組み合わせもよいと思います。

藤桃とスズメの帯.jpg

点描で枝にとまっているスズメを表現した、可愛い帯ですが、
帯の地色は、落ち着いていてくすみの強い色合いです。
こういう帯は、お肌ピカピカの若いお嬢さんが締めるよりは
ある程度、酸いも甘いも噛み分けてきた女性が締めた方が
よりしっくりくるタイプの可愛さだと思います(*´▽`*)


続きまして、オレンジ系の着物で実験(笑)してみましょう。

暖色系(赤、ピンク、オレンジ、黄色など)の着物は
一般的に、若い人向けというイメージが強いようです。
まあ、実際に、若い方々に似合いやすい色ではありますね〜^^

若い柿色.jpg

こんな可憐ですっきりした組み合わせで、
20代のお嬢さん達に着てほしいなあと思いますが…
とはいえこういうオレンジ色だって、
自分の肌色に似合いさえすれば
帯次第で、いくつになっても素敵に着られるのです!

では、上の京紫色の着物と同じ帯を当ててみましょう^^
まずは笹の帯です。

柿色と笹の帯.jpg

キリッとしていて、かっこいい!
ちょっといいお店へお食事に行くときに
着て行ってもよさそうな組み合わせです。

そして、先程のスズメの帯はこんな雰囲気に。

柿色とスズメの帯.jpg

帯の黄土色が、着物の色と似ているので、
全体の雰囲気はおとなしく見えますね。
たとえば50代の方がお召しになっても、
何の違和感もなく素敵だと思います*^^*


では、今までご紹介した着物と帯の組み合わせを
一気に振り返ってみましょう♪

若い藤桃.jpg

若い柿色.jpg

藤桃と笹の帯.jpg

柿色と笹の帯.jpg

藤桃とスズメの帯.jpg

柿色とスズメの帯.jpg

いかがでしたでしょうか^▽^
もし「自分にはちょっと派手かなあ」と思うような着物でも、
袖を通してみて「うん、似合うかも…」と感じたものは、
ぜひぜひ!個性を活かした帯合わせを楽しみながら
末永くご活用いただきたいと思います(*´▽`*)


ところで前回の記事では、
赤い着物について少しだけご紹介しましたが、
あの記事も実は、着物の色と年代について
少し考えてみたいと思いながら書いていました。

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
ブログ主はこのブログを通して、ささやかながら
「着物に対する概念の見直しと改善」
少しずつでもトライしていきたいと考えています(ΘДΘ)_☆

たとえば、「赤い着物」といいますと…昔は当然のように、
小さな女の子や若い娘さんが着るものだと思われていました。
また「年がいっているのに、赤い着物なんて恥ずかしい」といった
謙虚?な考え方も一昔前までは流布していました。

そりゃあ、もしも若い娘さん向けの赤い着物を、
成熟した大人の女性が
若い娘さんそのままの雰囲気で着ようとしたら、
それは失敗してしまう可能性が高そうですが…(汗)

そうではなくて、大人になった今の自分に似合うようにと
大人ならではの知性や感性を活かして着たら
赤い着物は、きっと素敵に映えると思うのです*^^*
またブログ主的には、赤と言っても味わい深い赤であれば
この現代においては、組み合わせ次第では年齢を選ばず
素敵に、楽しく着られるはず
と考えています。

そして、今回ご紹介したピンク系の着物やオレンジ系の着物も、
ただ帯を変えるだけで、対象年齢のイメージが一気に変わって
面白いものだなあと感じていただけたのではないでしょうか。

女性がお化粧次第で雰囲気をガラリと変えるように、
着物も帯次第で、いくらでも変身できるのですよね♪


最後に、着物の色と年代を考えるにあたりまして、
皆様にぜひ触れていただきたいテーマがあります。
まずは、こちらのサイトをご覧ください。

和色大辞典

たとえば、この大量の色の中から「ピンクっぽいと思う色」
数えてください。実際に数えればお分かりになるでしょうけれど、
数えるのが途中で面倒くさくなるぐらい、色がたくさんあるのです(笑)

しかも、濃い目のピンク色があれば、薄目のピンク色もあり、
青っぽいローズ系のピンクがあれば、
黄色っぽいサーモンピンクもあり…
さらには、ほとんど同じように見える色でも、
少しニュアンスが違えば別の色と見なされるし、名前も違うんだ、
などと、さまざまな発見ができます。

「ピンク色っぽい色」一つとっても、
こんなに豊かなバリエーションを育んできたこの日本
「赤やピンクの着物なんて、若い娘向けのふんだらら〜」
「年がいっているのに、赤い着物なんてふんだらら〜」
と切り捨ててしまうのは、なんだか拙速な気がしませんか?
先人達が発見し、愛で、遺してきた豊富な宝(色彩)を
今の時代の感性で活かして楽しむこと。
それは、私達日本人に似つかわしい
とても素敵な文化の受け継ぎ方だと思うのです。

そもそも、この時代に日本人女性として生まれることは
今回限りだ…と思ったら、たかだかここ100年ぐらいで
ポッと出でできたようなイメージやルールを鵜呑みにして、
楽しみの選択肢を減らしてしまうのは、もったいないことです。

いつか、着物を自力で着られないぐらい年齢を重ねたときに、
振り返って「やっぱりあのとき、あの着物を着ておけばよかった…」
としょんぼりしている自分を想像すると、少々切なくなるのです。
実際、年配の女性の方々によくそういうことを言われるので
「華やかな着物を着られる今のうちに、できるだけ楽しんでおきたいな」
と考えているわけです('ω')ノ


たとえば、伝統に敬意を払い重んじる冠婚葬祭のような日でしたら
昔ながらのしきたりを守ることは確かに大切ですが、
ふだんの着物は自分に似合うものを、自分の好きなように
嬉しい気持ちで着られたら、
それでよいのではないでしょうか(*^▽^*)


人の顔色をうかがって、怯えて着物を着るのではなく、
自分の顔色が明るく見える着物を楽しんで着られたら、
それは本当に素敵なことだと思うのです。
きっと「日本に生まれてよかった!」と感じられるはずです( *´艸`)


posted by はなうた at 22:30| Comment(0) | 着物の話をいたしましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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