2015年11月05日

平成27年度 方面隊戦車射撃競技会を見てきました

とある秋の日の早朝。
小雨の降る旭川を出発して
戦車の射撃競技会を見てきました。

この競技会は、戦車隊の方々にとっては
日ごろの訓練の成果を発揮する
一年でもっとも重要な機会なのだそうです。
今年は、およそ50近い数の小隊が参加していました。

また、この射撃競技会で優勝した小隊には
「ベスト・プラトーン」なる華々しい称号が与えられ、
記念の帽子を授与されたり、次回競技会までの1年間
その栄誉を称えられるのだそうですよ。
かっこいいですよね^^!


ところで、戦車射撃の見学ということでブログ主的には

「ロープの外側から、ロープの内側で行われる競技会を

適当に見学させてもらうような感じかな?」

と想定していたのですが、予想とは全然違う
非常にしっかりした設備が用意されていて驚きました。

まず、見渡す限り広がっている演習場の一角に
広大な競技会の設備が設けられていまして、
その前面に設営された屋根&壁付きのテントに
私達見学者は案内されました。

そしてテント内では、見学者一人ひとりの座席が決まっていて、
席に着席したら、テーブルの上には自分用のヘルメット(重い)と
双眼鏡、そして耳栓が準備されていました。

思えばこういう競技会では、実弾をたくさん使いますし、
競技中には大きな音が何度も響くわけです。
そういう状況にきっちり対応すべく、見学者のために
徹底した安全対策がなされているのだということに気づき、
「ロープの外から見学」という気軽?なイメージを抱いていた
自分の甘さを思い知り、エヘヘ…(*´▽`*)ゞとなりました。

ちなみに、見学者のために用意された耳栓は迷彩柄でしたよ*^^*

IMG_20151104_205200.jpg

こういう細かいところまで徹底している感じ、大好きです。

競技開始の前には、事前説明がありました。

まず、今回の競技会で使われる戦車は
90式戦車であるということ。
1990年に制式化されたものですが、
これが配備されているのは主に北海道の北部方面隊。
それ以外では、静岡県に置かれているそうです。

そしてこの90式戦車ですが、開発された当初は
北海道に侵攻してくるソ連軍を
迎撃するという目的を持っていたことは
皆様、ご存知でしたでしょうか。

そもそも大東亜戦争の終結時に、
日本がポツダム宣言を受諾して
終戦し、丸腰になった隙を狙って、
ソ連は1945年8月18日に
千島列島最北端の占守(シュムシュ)島を襲い
北海道を日本からぶん取ろうとした過去があります。

隣国には決して背中を見せてはいけないのだ、と
ブログ主は占守島の戦いの話を通して学びました。

私達北海道民が今、ソ連人やロシア人でなく
日本人として豊かに安心して暮らしていられるのは、
占守島でソ連軍を命がけでくい止めてくれた
大日本帝国陸軍のおかげです。
だから私は先人達に感謝していますし、
感謝する人がこれからもっと増えたらいいなあと思います。
そして、ソ連を想定した90式戦車の配備については
至極当然であり、また必須のことだったとも考えています。

ちなみに、はなうたが制作した初めての手ぬぐい
「キタノマモリ」は、この90式戦車をあしらっているので
個人的に90式戦車には強い思い入れがあります
(ちなみに、ちなみに、ヘリはUHをモデルにしています。
そして、5人組の一番前の人は
自衛隊ラッパを吹いています^^
今改めて眺めても、作って良かったな〜と思う作品の一つです)

キタノマモリ若草.jpg

さて、話がずれたので戻しますm( )m

競技会で使われる砲弾は、重さ21kgの戦車榴弾と
重さ17kgの戦車演習弾の2種類がありました。
榴弾は、目標物に当たると粉々になり、
演習弾は当たるとピカッと光る、という違いを教えていただきました。

また、戦車の乗員は3名で、
戦車長砲手操縦手がいるということ。
一人前の砲手になるためには
10年以上の訓練が必要だというお話も伺いました。

この手の記事を書くたびにいつも申し上げていることですが、
現代の国防は、専門職の職人の力や
それら職人集団の統率の上に成り立っているのですよね。

きちんと手入れをした装備で、
真面目に訓練を重ね技量を磨いた人達が
それぞれの役割をきっちり果たしているからこそ、
周辺国は日本に対して
大っぴらには手を出して来られないのです。
まさに、防人様様だと思います。ありがたいです(人)

さて、見学中はこんな感じでしたよ。

DSC_0508_R.JPG

窓のすぐ外を、結構なスピードで通り過ぎていく戦車。
ひとつの小隊は2班編成になっています。
1班につき2両の戦車を操縦していて、
合計4両の戦車で競技会に臨むというわけです(`・ω・´)

競技会参加者は、競技会当日は大変ピリピリしているそうですが、
まあ、それはそうですよね。
画像に映っているヘルメットの人達は、見学の人達です。

DSC_0506_R.JPG

さて、画像の中には緑と黄色でいろいろなデザインを施した板が見えますが、
これらは戦車の標的の種類を表しています。
中には、撃ってはいけない(=撃つと減点になる)標的もあります。

これらの標的が、会場内の複数のポイントに
一定の時間内だけランダムに立ち上がりますので、
戦車は決められた範囲から、制限時間内に
撃つべき標的をすべて撃破することとなっています。

撃ってはいけない標的を撃てば、減点になります。
制限時間内に標的を撃てない場合は、これまた減点になります。
決められた範囲を越境して撃った場合も減点になります。

とどのつまり、減点の嵐なのです(笑)(笑い事ではありませんが)

このように、ものすごく難しく、また厳しい内容の競技会だからこそ
モチベーションが高まり、優勝の栄誉が大きなものとなるのですね。

DSC_0511_R.JPG

さて…ブログ主は、生来がとてもぼんやりしている上に
もともと目が悪く、動体視力も弱い方です。そういう気質ですから

「あっ!あそこに標的が立った!

あの標的を見続けていれば、
撃たれる瞬間を見られるはずだね(`・ω・´)」


と、顔をテカテカに光らせて(笑)そのときを待ち構えていたのですが
いつまで経っても、その標的が狙われる気配はありません。
あれっ、もしかして…とあわてて説明書を確認して標的を見直すと、
その標的はなんと「撃ってはいけない標的」だったのでした〜〜(笑)
あほですか〜〜〜〜(笑)
あなたが見ているのは完全に明後日の方向ですよ〜〜〜(笑)

貴重な数十秒を、撃たれることのない標的をガン見することで
無駄遣いしてしまいましたよ…_| ̄|○
ああ!せっかく競技会に呼んでいただいたというのに!!
こんなあんぽんたんで、本当にかたじけない(叫)

また、別の場面では、いったん外した双眼鏡をかけ直した際に
「どうも先ほどと見え方が違う気がするのだけれど、
何がおかしいのだろう…(´・ω・`)」
と困惑していたら、後ろに立っていらした自衛官の方が小声で

その双眼鏡…向きが逆ですね…」

と、やはり困惑しながら教えてくださいました\(^o^)/
ぼんくらすぎる自分に笑いが止まらなくなり、一人震えていましたw

皆様!このような、一分一秒を争うシリアスな競技会を
もし見学する機会に恵まれましたら、
大会の基本要綱は短時間でざっと頭に叩きこんで、
また双眼鏡を逆に見る的なアクシデント(?)もないように
細心の注意を払って楽しんでくださいね…わ、私の分まで〜(断末魔)

まあ、そんなうっかり八兵衛なブログ主ではありましたが
戦車隊が真剣に走る様子、弾を撃った時の
ものすごく大きな音と、それに伴う体の震え、
今まで知らなかった戦車隊の方々の努力の様子を
ほんの少しですが肌で感じることができ、本当に貴重な体験でした。
そして、駐屯地モニターをやらせてもらえてよかった、と思える
迫力満点のすばらしい機会でもありました。
今回の見学の実現に尽力してくださいました皆様、
本当にありがとうございましたm( )m


お昼は、カレーライスをいただきました^^
自衛隊のカレーと聞くと、それだけでもう
すごくおいしそうなイメージがありますよね(*´▽`*)

DSC_0513_R.JPG

バタバタしていて、配膳に気を配る余裕がありませんでした。
お皿の位置がめちゃくちゃで失礼しております(汗)

カレーは、スパイシーで旨みが濃厚で、
チキンとジャガイモがごろごろ入っていて、大満足でしたよ♪
つけあわせにはコールスローサラダと、ラッキョウと福神漬け、
そして黄桃のゼリー(甘くて冷たくて美味しかった)をいただきました。

一般の食堂などよりも量は多いと思いますが、
若い男性隊員ではこれだけでは足りないだろうなあ、
まだ食べ足りない人は
カレーのお代わりをするのですか?と尋ねたところ、
別皿になっているご飯を追加で持ってきて、
それでお腹を満たすのだそうです。


以上、戦車競技会の見学レポートでした〜。

今回の見学では特に、
陸上自衛隊は段取りがしっかりしているということを感じました。
見学の席が完璧に準備されていたことから始まって、
競技会に向けて1年がかりで準備すること、
戦車の乗務員の中でも砲手は10年がかりで育成されるということ。
それから、競技会の設備をぬかりなく設営することも大変ですし、
本当に「段取り命」「先を見通して準備する力が強い」職能集団なのだ、
と思って拝見していました。

防人の役割を果たしてくださっている、こういう方々の活躍が
もっと多くの人に知られて、もっともっと讃えられることを願っています。

posted by はなうた at 21:57| Comment(1) | 駐屯地モニター日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はなうた様 こんにちは。いつのまにか又 コメントを書き込めるようになったんですね。嬉しいです。駐屯地モニターのお話は毎回 すごく楽しみです。今回は途中で ひゃっはー!と何度も笑っちゃいました。でもブログになると はなうた様の文才とわかりやすい画像で「そうかぁ。こんな状態なのかぁ」と納得感心します。普段は知りえない自衛隊の皆様の段取りの良さ、頭が下がりますね。私も海自の艦艇一般公開に伺うと実感します。日々 厳しい鍛錬を重ねられるのは一瞬一時の有事の為。日本国と私達国民を外敵から守る為。本当に有難い事だと感謝の声しか出て来ません。一人でも多くの方に知って頂きたいので私の利用しているSNSで拡散させて下さいね。
Posted by ヒデ丸 at 2015年11月06日 20:02
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