2016年01月04日

お正月のお年玉♪特別企画その2「中学生や高校生の女の子向けのウール着物の着こなし」

続けていきます。お年玉企画その2!
「中学生や高校生の女の向けのウール着物の着こなし」です!

私が持っているウール着物の中には、
母からのおさがりがあります。
母がお嫁に行くときに、祖母が作ってもたせたものです。

私の母は、昔も今も全然着物を着ることがありませんが、
母が生まれ育った時代の農家では、
娘がお嫁に行くときには、晴れ着や喪服やよそゆき着など、
ひとそろいの着物を作って
持たせてあげることが多かったようです。

祖父と祖母が一生懸命働いて、
大変な農作業を何年も何年も続けて、
こつこつ貯めたお金の中から
一人娘の母のために作った着物…

考えただけで、ありがたくてぼろぼろと泣けてきます。

母の着物には、選んだ祖母の思いや夢が
たくさん詰まっていますので
私としても、特別な思い入れを持っているのですが、
今回ご紹介する二枚のウールの着物も
祖母から母へ贈られたうちの一部です。

まずは、ピンクのウールの着物をコーディネートしてみます。

いちごゼリーのように可愛らしい色と柄で
見るたびに明るい気持ちになる一枚です^^
若い娘さん向けの着物なので、袖丈は長めですねー。

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拡大すると、こんな感じです。

2016010217504000.jpg

さて、これをもし中学生や高校生の女の子が着るのならば!
私が可愛いなあと思うのは、たとえばこんな組み合わせです♪

ピンクの着物×白い帯!

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着物の柄の中に白い丸が入っていますし、
基本的に白地の帯は合わせやすいので、相性はバッチリです。

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お花の柄というのがまた、女の子らしいのですが
黒いお花柄ですので、きりっと締まっています。
そして、着物には水玉柄がびっしり入っていますが
帯には余白が多いので、風通しがよい感じですね^^

全体的に、単に甘く可愛いだけではない、
すっきり&キリリとした雰囲気があるので
こういうピンクが似合う肌色の子なら
きっと素敵に着こなせると思います。


さらに、この着物でもう一つコーディネートを考えてみました。
こちらです♪
ピンク系の名古屋帯と合わせてみました〜^^

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pink on pink はもしかしてくどくなるかな?と少々不安でしたが、
帯の中に青系の色が入っていますので、
割とメリハリのある、いい感じの組み合わせになりました(^-^)

帯周りを拡大します。

2016010217513600.jpg

帯揚と帯締めには卵色を選びました。
若さを引き立てる明るさや軽さを加えたかったので…^^

さて、ここからは余談です。

この可愛らしいピンクの着物についてですが、
その持ち主である私は、あともうひと息で
不惑に手が届くお年頃でありますが(笑)、
何の気なしに、今でも普通に着ております。
たとえばこんな組み合わせで。

2016010217502900.jpg

お得意のサルエル袴(笑)や、
ピンクベージュの博多帯と組み合わせました。
そこに、大人っぽくてクラシカルな雰囲気も加えたかったので
帯締めには黄緑色×白色の亀甲文様の帯締めを選びました。

2016010217501500.jpg

渋いイメージの小物や、あっさりした帯や
落ち着いた色合いのサルエルパンツと合わせることで
ピンクの甘さが中和されて、ほどよいバランスに^^
着ているだけで楽しい組み合わせでしたよー。


さて、祖母から母に贈られた、もう一枚のウール着物です。
紺色地に、赤と黄色と白の水玉模様です。

2016010300314300.jpg

この画像には映っていませんが、
この着物はアンサンブルで、共布の羽織もあります。
ウールのアンサンブルは、着ると昭和のお嬢さんらしくなるので
古いモノ好きな私としてはムネアツのワードローブです\(ΘДΘ)/

祖母は水玉模様が好きなのかもしれないなあ、と思い
ほのぼのした気持ちで眺めています^^
孫である私も、こんな可愛い水玉は大好きです。

そして、こんな素朴で可愛い感じの着物に
どんな帯を合せるかといいますと、
定番の赤い半幅帯です。じゃじゃん♪

2016010300304400.jpg

つい最近までは、紺色の着物に赤い帯の組み合わせでは
こけしみたいに見えてしまうかもしれないなあ、と敬遠していました。
でも今は、こけしみたいに見えても別にいいじゃない、と考えています。
なぜなら「日本人には日本人に似合う可愛さがあるんだ」と
開き直ることにしましたので(笑)

たとえば、お目々が青くてぱっちりしていて、髪は亜麻色の、
まるでフランス人形のようなフランス人の女の子がいたとします^^

その子には、フランス人形のようなヒラヒラのレースのついた
ふわふわの服がとても似合うはずなのに
「そんなフランス人形みたいな服は嫌だ!」と毛嫌いして
そういう服にまったく袖を通さなかったとしたら、
なんだかもったいないなあ、せっかくそういう服が似合うのに…
と思ってしまうのです。

日本人の女の子にしても、同じことが言えるのではないでしょうか。

せっかく、こけしや日本人形のような
オリジナリティのある可愛さを持って生まれてきたのに、
その可愛さを否定してまったく楽しむことがないというのも、
それはそれで淋しいことだよなあ、と。

だからといって、四六時中こけしや日本人形のコスプレをしていればよい、
という話では決してないのですが(笑)
こけしや日本人形のようなコーディネートもおしゃれの一つの表現として
楽しんだらよいのではないかしら、と思う今日この頃です。

さて、コーディネートに話を戻しまして、
帯周りを拡大します。

2016010300310000.jpg

よく見ると細かい柄が入っているこの帯は、
以前こちらの記事のコーディネートでも使いました^^
お気に入りです。


さて、この紺色のウールの着物で
もう一つコーディネートを考えました、というか
考えたというほどのこともないのですが(笑)(笑)
こちらです!

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着物の水玉の中に黄色があるので、
黄色の帯は調和しますねー。
しかも、暗い紺色地に力強く明るい黄色が
ものすごく映えています☆

帯周りを拡大します!

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この帯は、15年ほど前に古道具屋さんで
「面白い!」と思って買ったのですが
この勾玉?人魂?あるいは、岡本太郎?のような、
ある種、呪詛的な雰囲気がなかなか難しくて、
実はほとんど締めたことがなかった帯でしたが…

この素朴で可愛いウールの着物に、思いがけずにマッチしました(笑)

「なんだ〜、この組み合わせなら可愛いじゃない、
今度自分で着てみよう♪」と思いました(笑)

もちろん、10代の女の子が着ても本当に可愛いと思いますが、
たとえば、50代前半ぐらいの大人の女性が着ていても
別に何の違和感もなく素敵だと思います*^^*


では、最後に全部のコーディネートを振り返ってみます\(^o^)/

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いかがでしたか?^^

着物という衣服の懐の深さ、可能性の大きさを
少しでも感じていただけましたら、私としても本望です。



posted by はなうた at 11:19| Comment(0) | 着物の話をいたしましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日

お正月のお年玉♪特別企画その1「大人向けの赤い着物のコーディネート」

皆様、ごきげんよう。

お正月なので、ちょっと華やかな感じの記事を
アップしてみたいと思います^^

昨年の記事でお約束しました、
「大人向けの赤い着物のコーディネート」
を考えてみました。
よろしければ、どうぞご覧になってお楽しみください\(^o^)/

さてさて!この「大人の赤い着物」という
テーマを考えるにあたって、
着物を販売しているリサイクルショップを何件か巡って
市場調査(?)をしてみたのですが、
そもそも「大人向けの赤い着物」は、数自体が少ないようでした。

赤以外の色なら、どんな色も割と満遍なく出回っていたのですが、
赤を基調とした大人向けの着物は、
意外と少ないのかもしれないなあ、という印象を受けました。

まあ、自分の手持ちの赤の鮫小紋(さめこもん)がありましたので
今回はそれを使ってコーディネートしてみます。

まずは、着物単体でパチリ!

2016010217164000.jpg

いつ、どこで買ったのか忘れてしまいましたが、
目の詰んだ艶のある生地で、染めもとてもよい感じなのに
リサイクルショップで、すごい値段で投げ売りされていて
「うわあ!」と驚いた着物です。
綺麗でありながら落ち着いた色味でしたので、
長く着られる一枚になりそうだなあ、と思って購入しました。

ちなみに、染めはこういう感じです。

2016010217131600.jpg

パッと見では、落ち着いた茜色に見えるのですが
近くで目を凝らして見ると、少なくとも5色以上の色
(小豆色、赤紅色、人参色、真朱色、白色)の点で表現されています。
こういう、細かすぎるほど細かい表現が為されているから
味わい深くて、奥行きのあるよい色に見えるのですね〜^^

さて、この着物を大人らしく着こなすということで、
2パターンほどコーディネートを考えてみましたよ♪

まずは「すっきりバージョン」です。

2016010217144100.jpg

着物 :茜色 江戸小紋(鮫小紋) 袷
帯 : 白地に格子 ペルシャ柄 袋帯
帯揚  : 新橋色 部分絞り 
帯締 : 天色 三部紐 アンティークのイヤリングを転用した帯留め付

やや濃いめの赤い着物に、白地の帯が映えています。

帯の中の格子が、きびきびとしたリズム感を表していますが
ペルシャ調の柄に遊び心があり、
格子のキリリ感をほどよく緩めています。

帯周りを拡大します。

2016010217141500.jpg

帯揚と帯締めは、緑がかった水色のものを選びました。
きりっとしすぎず、適度な柔らかさも感じさせます。

帯留めは、昔アンティークショップで買った
ビーズのイヤリングの後ろに
帯留め用の金具を接着剤でつけて、帯留めに転用しました。
この帯留めの色合いやデザインが、
帯のペルシャ調の柄と似た感じなので
よく調和しています。

全体的に、さわやかで女性らしい組み合わせでありながら
帯留めにはしゃれっ気や茶目っ気(笑)がありますので、
大人らしい可愛さを持った、赤が似合う女性には
きっとお似合いになるのでは、と思います^^


さて、もう一つのコーディネートをご紹介します。
上の「すっきり系」から、今度は「しっとり系」に変身(笑)しますよー。

えいっ!(変身の気合を入れてみました)

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着物 :茜色 江戸小紋(鮫小紋) 袷
帯 : 栗色地 金銀の丸紋 名古屋帯
帯揚  : 紫〜ピンク 紋綸子 
帯締 : 若菜色 平組

「しっとり系」ということで、落ち着きがあって、少し艶っぽくて
大人の風格のある組み合わせを目指しました^^

帯周りを拡大します。

2016010217133200.jpg

帯揚は結構、くせのある色と柄なのですが、
帯の色と柄に、さらなるすごい迫力がありますので、
結果的に力関係が拮抗していますね(笑)

帯揚も帯もインパクトが強いので、帯締めには、
太さと組んだ模様の美しさでシンプルに勝負している
明るい単色のものを選びました。

全体の印象としては
「基本的に、癖の多い人達で構成されているグループだけど
意外とまとまりがよくて仲がよさそう。
着物さんと帯締めさんが懐が深くて人格者なのよね〜」
という感じの組み合わせです(この感じ、伝わるでしょうか^^?)


ではでは、おさらいとして、帯周りを拡大したもので比較してみましょう。

大人向けの赤い着物のコーディネート(すっきり系)

2016010217141500.jpg

大人向けの赤い着物のコーディネート(しっとり系)

2016010217133200.jpg


以上!はなうたの考えた
「大人向けの赤い着物のコーディネート」でした!


さてさて、次回の「着物の話をいたしましょう」では
「中学生や高校生の女の子向けの、ウール着物の着こなし」
について取り上げます。
お楽しみに♪



posted by はなうた at 21:54| Comment(0) | 着物の話をいたしましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月06日

着物とサルエルパンツを合わせる冬のお家スタイル/苦手だったヘアアレンジを学習することに

今日は久しぶりに着物のお話です〜。

このところ、休日に家にいて、
かつ時間や気力に余裕があるときには
着物を着るようにしています。
というか、とにかく着物を着たい、という意欲が
前よりも高まってきました。
昨日はこの着物に袖を通してみましたよ
(以前、こちらの記事でご紹介した着物です^^)。

DSC_0512.JPG

ワイルドな雰囲気の青い絣です。
りんごのように赤い遠州椿が入っていて、
黄色い変わり格子はなんとなく雷のようですので、
「うんうん、ロックだね!あらゆるものに反抗してやるぜ!」
的な不良の気分が盛り上がってまいります(笑)

帯は、半幅帯にしました。この柄は、吉野格子というのでしょうか。
すっきりした品の良い色と柄なので気に入っています。

帯締めは、着物の椿の色と揃えて、こっくりと深い赤色にしました。

DSC_0514.JPG

そして半幅帯の結び方は、今までいろいろチャレンジしてきたのですが
着物雑誌「七緒」のvol.42で紹介されていた
大竹恵理子さんの「辛口結び」という結び方が簡単でかっこいいので、
最近は半幅帯と言えば、ずっとこの結び方ばかりです↓

IMG_20151206_114749.jpg

さて、北海道の冬は皆様もご存知の通りとても寒いですので
家でも着物にサルエルパンツを合わせることが多いです。

DSC_0511.JPG

ちなみにこのサルエルパンツは、
あちらのブログで以前取り上げたパンツ
ライラック色ですよ〜^^

サルエルパンツを履くと、暖かく動きやすく快適なのですが
唯一の難点といえるのが、御不浄での七面倒くささです。

といいますのも、サルエルパンツは下に下ろすものですし
着物の裾は上にめくりあげるものですから
(びろうな話で大変恐縮です(人))
この格好でトイレに行きたくなったときは
毎回ちょっと憂鬱な気分になります(笑)

とはいえ!着物にサルエルパンツの組み合わせは
本当にポカポカして暖かいですし、
全身のシルエットも、ほのぼのとして楽しい感じになりますので
御不浄での不便さを差っ引いても「ぜひ着たい」と思えるものです。


ところで、以前はこういった絣の着物を着るときには
「できるだけ『こけし』とか民芸品みたいにならないように、
田舎の茶屋のお運びさんみたいにならないように、
昔っぽさや田舎っぽさをできるだけ排除しよう」

と思ってコーディネートしようとしていましたが、
なんだか最近は、そういうのがどうでもよくなりました(笑)

「どうせこけしに似てるんだから、こけしでいいじゃん別に(笑)」
「どうせ出自が田舎なんだもの、田舎の子らしく堂々としてようよ」
「万が一『麗子像に似てますね〜(笑)』とか笑われたとしても
そうなんですよ、うふふ〜、とか一緒に笑ってればいいじゃん?」
と思うようになりました。

参考画像:麗子像

麗子△.jpg

先日読んだデビッド・ボウイの言葉で

「何をしても文句をつけられる。
大がかりにやっても、細々とやってもね。
いずれにせよ非難されるんだから、どうやろうと関係ない。
自分が何をしたいのかを見極めて、それを実行するのみだ。
それしかないよ。」

というのを読みまして、感銘を受けまして。
「さすが私の大好きなスターマンは素敵なことをおっしゃる!
よーし♪おおいに参考にさせてもらおう☆」と思ったので、
こけしや雪ん子に似ているといわれた自分の見た目の特徴を
気が向いた際には前面に押し出してみることにしましたw


かくして、全身民芸品化計画はおおいに進めていく予定ですが
その一方で、ずっと短くしていた髪を最近伸ばし始めたので、
着物にも洋服にも合うヘアアレンジをマスターしたくなり
ネットでいろいろなサイトを見て学習(笑)するようになりました。

個人的に参考にしているのはこちら。

アメピンの使い方

巻かなくてもOK♡ショートヘア・ボブの時短ヘアアレンジ

海外発♡この冬パーティーヘアアレンジは裏編みが大ブーム

アメピンは、いくら挿しても時間と共に緩んで落ちてくるので
ずーっと苦手だったのですが、それは単にこれまでの自分の
使い方が間違っていたのだと気づきました。
かといって、まだまだ上手に使えているとは言えない段階ですが、
練習すればなんとかなるだろう!ということで特訓中。

そしてヘアアレンジは、髪が肩につくぐらいの長さになってくると
着物を着たときに、なんだかうっとおしい雰囲気になるので
簡単かつ可愛く楽しいアレンジができるようになりたいなぁと思って
こちらも鋭意特訓中です。

今までは「どうせ私、不器用だし、うまくできないから…」と
すっかりいじけてろくに練習もしなかったのですが、
いじけてさぼることにいい加減に飽きてきたので(笑)
ヘタでもぶざまでもいい、やりたいのだから思い切ってやろう、
というモードに切り替えました。
このノリで、今まで思い込みであきらめていたいろいろなことを
逐一切り替えてチャレンジしていきたいです。

ほんのささいなことであっても「これができるようになりたい」とか
「やってみたい」と思えることがあると、
毎日がキラキラして感じられて、楽しくなるものですね〜^^


posted by はなうた at 12:54| Comment(0) | 着物の話をいたしましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月11日

第8回 はなうたの着物ナデシコ講座 着物の色と年齢について考えてみました

はぁーい、皆様ごきげんよう^^

本日の記事では、着物の色とふさわしい年齢について
考えたことをお話します♪

拙ブログで、着物のコーディネートの記事を書くようになってから
着物好きの方々が、よくお見えになっているようです。
そして「50代 ピンクの着物」「50代の紫の着物」とか
「40代 赤い着物」といったキーワードで検索をかけておられて、
「ああ…何か、考えるためのヒントを探しておられるのだなあ」と
ブログ主はたびたび感じてきました。

そういう方々の体温が、ちょっとだけ上がるようなお話を
今回の記事で書いてみたいと思いました^^
とはいえ、ブログ主はただただ着物が好きで
自分で着て楽しんでいるだけの一般人ですので、
その意見には特に何の権限もないわけですが…
もしよろしければ、参考までに聞いていってください\(^o^)/


まず、着物の年代と色というテーマに対する
ブログ主の持論かつ結論を最初に申し上げます。

1.自分の顔色が明るく見える着物なら
何歳であっても自信を持って着てOK

2.年齢のことで気にすべきは、着物より帯!
着物は帯次第で、年齢制限が大きく変わる

この二点です(о´∀`о)


最初に、1.についてですが…
まずは、気になった着物を手に取って、羽織ってみて、
色や柄や質感(たとえば縮緬やウールはマット系ですし、
綸子のような滑らかな生地はウェット系です)
自分の顔色を明るく見せるかどうか、鏡で確認します。

羽織ったら、顔色が暗く沈んで見えたり、老けて見えたり、
または顔と着物の印象が合わないような気がしたら、
その着物とは残念ながらご縁が薄いのだなあと思って
ブログ主は諦めるようにしています(-人-)
そして、もっと相性の良い着物を探すことにしています^^

それから、2.についてですが…
これは、百聞は一見に如かず、ということで
手っ取り早く、組み合わせ例をご紹介してきますね〜^^

たとえば、下の着物をご覧ください。

若い藤桃.jpg

ピンクがかっていて、やや落ち着いた京紫色の着物です。
幅広い年代で着られる色と質感だと思いますが、
こういった、おとなしくて味のある色でも
もしかしたら、ピンクっぽい色だということで
なんだか気後れして着られないという方も
中にはいらっしゃるかもしれません。

確かに、こういうピンクがかった着物には
可愛らしい帯がすごく合います。
(ちなみにこの帯は、以前こちらの記事でご紹介した
「有栖川ですぅ〜」な帯です。いつ見てもユルくて微笑ましい^^)
だがしかし、待ってほしい!
「こんな可愛い雰囲気の着物は、私には無理だわ…ヨヨヨ」と
涙目で走り去ろうとしているそこの貴女!お待ちくだされ〜(絶叫)

着物は帯次第で、印象が激変するのです(ΦωΦ)☆

たとえば…こんな、灰白色地に笹の渋い帯を合わせたら、
見た目の印象はぐっと大人びて見えるのであります!

藤桃と笹の帯.jpg

こういう組み合わせですと、娘さんらしさは全然なくなりまして、
たとえば50代以降の、知的で優しい雰囲気の女性に
ぴったり
な着物
になるわけです。


それから「無理な若作りはしたくないけれど、年相応の
快活で楽しい雰囲気で着こなしてみたい」
という方なら、
こんな組み合わせもよいと思います。

藤桃とスズメの帯.jpg

点描で枝にとまっているスズメを表現した、可愛い帯ですが、
帯の地色は、落ち着いていてくすみの強い色合いです。
こういう帯は、お肌ピカピカの若いお嬢さんが締めるよりは
ある程度、酸いも甘いも噛み分けてきた女性が締めた方が
よりしっくりくるタイプの可愛さだと思います(*´▽`*)


続きまして、オレンジ系の着物で実験(笑)してみましょう。

暖色系(赤、ピンク、オレンジ、黄色など)の着物は
一般的に、若い人向けというイメージが強いようです。
まあ、実際に、若い方々に似合いやすい色ではありますね〜^^

若い柿色.jpg

こんな可憐ですっきりした組み合わせで、
20代のお嬢さん達に着てほしいなあと思いますが…
とはいえこういうオレンジ色だって、
自分の肌色に似合いさえすれば
帯次第で、いくつになっても素敵に着られるのです!

では、上の京紫色の着物と同じ帯を当ててみましょう^^
まずは笹の帯です。

柿色と笹の帯.jpg

キリッとしていて、かっこいい!
ちょっといいお店へお食事に行くときに
着て行ってもよさそうな組み合わせです。

そして、先程のスズメの帯はこんな雰囲気に。

柿色とスズメの帯.jpg

帯の黄土色が、着物の色と似ているので、
全体の雰囲気はおとなしく見えますね。
たとえば50代の方がお召しになっても、
何の違和感もなく素敵だと思います*^^*


では、今までご紹介した着物と帯の組み合わせを
一気に振り返ってみましょう♪

若い藤桃.jpg

若い柿色.jpg

藤桃と笹の帯.jpg

柿色と笹の帯.jpg

藤桃とスズメの帯.jpg

柿色とスズメの帯.jpg

いかがでしたでしょうか^▽^
もし「自分にはちょっと派手かなあ」と思うような着物でも、
袖を通してみて「うん、似合うかも…」と感じたものは、
ぜひぜひ!個性を活かした帯合わせを楽しみながら
末永くご活用いただきたいと思います(*´▽`*)


ところで前回の記事では、
赤い着物について少しだけご紹介しましたが、
あの記事も実は、着物の色と年代について
少し考えてみたいと思いながら書いていました。

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
ブログ主はこのブログを通して、ささやかながら
「着物に対する概念の見直しと改善」
少しずつでもトライしていきたいと考えています(ΘДΘ)_☆

たとえば、「赤い着物」といいますと…昔は当然のように、
小さな女の子や若い娘さんが着るものだと思われていました。
また「年がいっているのに、赤い着物なんて恥ずかしい」といった
謙虚?な考え方も一昔前までは流布していました。

そりゃあ、もしも若い娘さん向けの赤い着物を、
成熟した大人の女性が
若い娘さんそのままの雰囲気で着ようとしたら、
それは失敗してしまう可能性が高そうですが…(汗)

そうではなくて、大人になった今の自分に似合うようにと
大人ならではの知性や感性を活かして着たら
赤い着物は、きっと素敵に映えると思うのです*^^*
またブログ主的には、赤と言っても味わい深い赤であれば
この現代においては、組み合わせ次第では年齢を選ばず
素敵に、楽しく着られるはず
と考えています。

そして、今回ご紹介したピンク系の着物やオレンジ系の着物も、
ただ帯を変えるだけで、対象年齢のイメージが一気に変わって
面白いものだなあと感じていただけたのではないでしょうか。

女性がお化粧次第で雰囲気をガラリと変えるように、
着物も帯次第で、いくらでも変身できるのですよね♪


最後に、着物の色と年代を考えるにあたりまして、
皆様にぜひ触れていただきたいテーマがあります。
まずは、こちらのサイトをご覧ください。

和色大辞典

たとえば、この大量の色の中から「ピンクっぽいと思う色」
数えてください。実際に数えればお分かりになるでしょうけれど、
数えるのが途中で面倒くさくなるぐらい、色がたくさんあるのです(笑)

しかも、濃い目のピンク色があれば、薄目のピンク色もあり、
青っぽいローズ系のピンクがあれば、
黄色っぽいサーモンピンクもあり…
さらには、ほとんど同じように見える色でも、
少しニュアンスが違えば別の色と見なされるし、名前も違うんだ、
などと、さまざまな発見ができます。

「ピンク色っぽい色」一つとっても、
こんなに豊かなバリエーションを育んできたこの日本
「赤やピンクの着物なんて、若い娘向けのふんだらら〜」
「年がいっているのに、赤い着物なんてふんだらら〜」
と切り捨ててしまうのは、なんだか拙速な気がしませんか?
先人達が発見し、愛で、遺してきた豊富な宝(色彩)を
今の時代の感性で活かして楽しむこと。
それは、私達日本人に似つかわしい
とても素敵な文化の受け継ぎ方だと思うのです。

そもそも、この時代に日本人女性として生まれることは
今回限りだ…と思ったら、たかだかここ100年ぐらいで
ポッと出でできたようなイメージやルールを鵜呑みにして、
楽しみの選択肢を減らしてしまうのは、もったいないことです。

いつか、着物を自力で着られないぐらい年齢を重ねたときに、
振り返って「やっぱりあのとき、あの着物を着ておけばよかった…」
としょんぼりしている自分を想像すると、少々切なくなるのです。
実際、年配の女性の方々によくそういうことを言われるので
「華やかな着物を着られる今のうちに、できるだけ楽しんでおきたいな」
と考えているわけです('ω')ノ


たとえば、伝統に敬意を払い重んじる冠婚葬祭のような日でしたら
昔ながらのしきたりを守ることは確かに大切ですが、
ふだんの着物は自分に似合うものを、自分の好きなように
嬉しい気持ちで着られたら、
それでよいのではないでしょうか(*^▽^*)


人の顔色をうかがって、怯えて着物を着るのではなく、
自分の顔色が明るく見える着物を楽しんで着られたら、
それは本当に素敵なことだと思うのです。
きっと「日本に生まれてよかった!」と感じられるはずです( *´艸`)


posted by はなうた at 22:30| Comment(0) | 着物の話をいたしましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月03日

第7回 はなうたの着物ナデシコ講座 秋に着たいウールの着物〜テーマは「日本民族」

はぁーい、皆様♪
ごきげんいかがでしょうか。

ブログ主は、低気圧様の連日の長居(汗)に加えて
強い風の吹く音で夜に目が覚めてしまったりして、
寝不足続きで何だかぼーっとしていました(+o+)
気圧が低いときというのは、なかなか考えがまとまらないですし
人間としての性能(笑)がかなりダウンしちゃうんですよね…💦

今日は、本当は小さい秋を見つけに行きたかったのですが、
風が強くて寒そうなので、無理はしないで
ゆっくり、のんびり過ごすことにします…(*´ω`)


さて、先日の日記で「旭岳が初冠雪しました」
お知らせしましたが、雪化粧した大雪山の画像が
撮れましたので、皆様にもお見せします♪

DSC_0483_R.JPG

ね、油絵のように美しいでせう〜。

ブログ主は、この大雪山の山並を
子供の頃から毎日眺めて育ってきました。

ですから、山の見えない町に住んでいた頃は
なんだかそわそわして落ち着かなかったものですし、
帰省してこの美しい山並みを見たときには
いつもほーっと深いため息が出ていました。

暮らしぶりとしては、特別ワイルドなことはしていませんし
また、アクティヴなことも不得手なブログ主ですが、
この青く美しい山を眺めるたびに、心が安らぐ自分は
間違いなく「山の子」なのだなあと思っています。

…山の話をし始めると、こんな風に長くなりますので(笑)
このへんでおしまいにしまして、
そろそろ着物の話をいたしましょうか^^


さて、最近の拙ブログの検索ワードで「ウールの着物」
という言葉が目立っていましたので、
今回は、秋に着たいウールの着物を取り上げてみます。

着物がお好きな方の中には、赤系のウールの着物や
赤い半幅帯をお持ちの方もいらっしゃると思うのですが…

たとえば、こんな組み合わせはいかがでしょう。
じゃじゃん♪まさか、まさかの!

RED ON RED!

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着物 :紅海老茶色 格子 ウール
帯 : 猩々緋色 半幅博多帯

先日、旭川の「国際染色美術館」に行きまして
古今東西の衣服をたくさん見たり、
さらには「優佳良織美術館」で
素晴らしい毛織物に多く触れたことで
とてもよい刺激を得てきました*^^*

そして、私達日本人の愛すべき民族衣装として
「着物」を見直したときに…もっと自由で、もっと素朴な、
パワフルで楽しくなるような組み合わせができないかな?
と模索して、その中から出てきたのがこういうものでした。

こちらの赤い着物は、以前にも何度かご紹介した
U様からのいただきものです。
ただ「赤い着物」といいましても、この着物の場合は
ぺラッとした軽く浅い感じの赤ではなく、
紺色や焦げ茶色が混じったような、深みのある色なので
大人が着ても悪目立ちしない、よい雰囲気になると思います。

また、今のような秋の季節でしたら、半襟には
チョコレートのような深い茶色が合いそうです(^▽^)ノ

帯周りを拡大♪

DSC_0485_R.JPG

着物が格子模様ですし、
帯の文様や色使いもエキゾチックなので
見ようによっては、ブータンなどの
中央アジア諸国の民族衣装を思わせますよね。
神々しく、力強い雰囲気があります^^

ちなみに今、モスリンの長じゅばんを襟芯を入れずに着て
その上に、この着物と帯を腰ひも一本で着付けて
記事を書いているのですが…
暖かいし、楽ちんですよ\(^o^)/


さてさて、今回いろいろなコーディネートを模索した結果、
RED ON REDという組み合わせは
想像以上にイイ感じになるのだなあと気がづきました。
そして、同色系統のコーディネートというのは
実は、なかなか面白いものなのだなぁとも感じました。

たとえば、こんな組み合わせもアリだと思います。

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着物 :紅海老茶色 格子 ウール
帯 : 煉瓦色 華丸文様に縞の半幅博多帯

どこの民族衣装?って感じですが、日本の民族衣装です^^
帯の中の薄緑や淡い金色の縞が、軽やかで
よいアクセントになっていますよね。

それから、こんなのもいかがでしょうか。

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着物 :紅海老茶色 格子 ウール
帯 :紅緋色 麻の葉文様 紬 半幅帯

格子も麻の葉文様も、まぎれもなく
日本らしいデザインなのですが、
こういう配色にしてみると、
外国の山あいに暮らす人達が着ているような、
ワイルドかつ颯爽とした雰囲気になるから不思議です。

ああ、楽しい✨こういう、色・布・衣の話が大好きです。
こんなことばっかり考えながら生きていきたい\(^o^)/


さて、もう1パターン、
民族衣装っぽい雰囲気で組み合わせてみますよー。

DSC_0486_R.JPG

着物 :紅海老茶色 格子 ウール
帯 : 紺色 植物抽象柄 半幅博多帯

今どきの着物のコーディネートで、
落ち着いた赤と青の組み合わせというのは
ありそうで、なかなかない感じです。

ところで何を隠そう、ブログ主の顔は
基本的に「こけし」系統です(*´-`)
ですかは、民芸調の組み合わせはいくら好きでも
等身大こけしになってしまうと思って、避けてきました…

ただ、藍色の着物に赤い帯だと、十中八九「民芸調」になるものの
深い赤色に柔紺色のエスニックな帯の組み合わせですと
「あら?意外と民芸調ではないし、子供じみてもいないし、
なんだかカワイイ\(^o^)/」ということに気づきました。

この半幅帯は、古道具屋さんで安く購入したのですが
あまりにもエスニックな雰囲気が強くて
今まではなかなか締める機会がありませんでした。
しかし先日「着物というのはもともと民族衣装なのだから、
こういうエスニックな帯こそ堂々と日本民族らしく、
かっこいい雰囲気で合わせたらどうだろう?」
と思い立って、この着物に乗せてみたところ
とってもよい感じでした\(^o^)/

帯周りを拡大します〜。

DSC_0487_R.JPG

この帯の柄は、おそらくインドネシアなどの
外国からやってきたように感じますが、
新しいものと見れば、何でも面白がって取り入れて、
瞬く間に自分達らしくアレンジしてしまうところには
日本人の魔改造癖柔軟性を感じますね〜。


さて、秋らしいウールの着物を、もう一枚。

BROWN ON BROWN!

DSC_0488_R.JPG

着物 :柿茶色 麻の葉文様 ウール
帯 : 黒茶色 花織風 半幅帯

こういう組み合わせも、半襟を黒に近い濃い茶色にして
シンプルに着こなすのがかっこいいと思います。
シックでモダンな、ワンピースのような雰囲気。

この着物は、ブログ主が祖母から譲り受けたものです。
最初に祖母に見せてもらったときは
「こんなに渋いものは、自分には合わないだろう」
と思ったのですが、袖を通すと
意外としっくり来たので驚きました。

素材的には、普段着と見なされるウールではありますが
モノのない時代に祖母が手に入れて
ずっと大切にしていた着物ですので、
ブログ主も大事に着ていきたいなぁと思っています^^

帯周りを拡大します。

DSC_0489_R.JPG

上の「RED ON RED」の一番最初のコーディネートでも
細かい織柄の帯を合わせましたが、
同色系統で民族調のコーディネートにトライするなら、
具象柄よりも抽象柄、そして幾何学文様がよいかもしれません^^

帯の柄は、沖縄の伝統柄の「花織(はなおり)」の模倣です。
小さなつぶつぶが、規則正しくお行儀よく並んでいて
とても可愛く上品ですよね。個人的に大好きな柄の一つです。


一方で、こういう渋い着物をもっと派手に、
いわゆる「シブ派手」に着たい!という方には
こんなコーディネートをご提案しまぁす♪

DSC_0490_R.JPG

着物 :柿茶色 麻の葉文様 ウール
帯 : 緑色に百花繚乱 ちりめんの半幅帯

この着物の中には、実は深緑色が入っています。
ですので、緑系統の帯を載せてもさほど違和感がなく
イイ感じにまとまるのですね〜。

DSC_0491_R.JPG

こちらの半幅帯は、着物を解いて作ったものと思われます。
緑色というと春のイメージがありますが、
帯の中の花々が秋らしい色合いなので
秋に締めてもなかなか映える気がします^^


では、日本民族風に着こなす秋のウールの着物を
ざっとおさらいして、終わりにします♪

DSC_0485_R.JPG

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DSC_0491_R.JPG

いかがでしたでしょうか?
「ウールと半幅帯」という着やすいアイテムから入って
着物になじんでいくという方法を
ブログ主は、以前から提唱しておりますが…
今回のコーディネートで、ウールと半幅帯の楽しさに
興味を持ってくださる方が一人でも増えれば、御の字です♪


さて、次回のこのシリーズの記事では
「年代と着物の色」というテーマでお話してみようかと思います。
といいますのも、「50代のピンクの着物」という検索ワードで
検索された方がいらっしゃったようなので、
そのあたりについて参考までに、ブログ主なりに
思うところを述べさせていただきたいなと思っています。

ではでは皆様、どうぞステキな週末をお過ごしください(*´▽`*)


posted by はなうた at 16:08| Comment(0) | 着物の話をいたしましょう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする